4-1  地下からの侵入者

王国南部の国境ぞいに、ウルムスという砦の廃墟がある。
ウルムス砦は、百年以上もまえに廃棄された石の砦だ。
ゴルジュ迷宮ほど古くはないが、前時代の遺跡であった。

廃墟のなかでは、ワームが人間の女を犯して繁殖していた。
苗床になっているのは、かつてこの砦を守っていた女兵士たちだった。

女は全員、百歳以上になっていたが、二十代にしか見えない身体だ。
彼女たちはワームの体液で不老化し、
長い長い年月を、ワームの一器官として生きてきた。

ぬちゅっ……つぷっ……ずにゅっ……
「うぁ…… あん…… あん……」

ワームの胎内に呑みこまれ、身体中の穴を触手に貫かれ、
女兵士たちは永遠の性感によって悶えている。

精神はとっくに崩壊し、
ただその膣だけが、魔物をふやす肉穴としてこき使われている。



--



ウルムス砦は、アルメキア王国が隣国を監視するために作った拠点だ。
ところが陥落した当時、
ウルムス砦は王国の領内から魔物の攻撃を受けていた。

剣聖とうたわれた名騎士・アルジャン伯爵が悪魔に魅入られ、
彼の領土に、魔界につながる穴があいたという報告だった。
アルジャン領は、ウルムス砦のすぐ近くだ。



bel 197.5.2

のんびりとした田舎であったウルムス砦は、
とつぜん最前線に変わってしまった。
砦に詰めていた百五十余人の王国兵は、必死で防衛戦を始めた。

彼らは使者を走らせたのちに籠城し、
王国本土からの援軍を待っている。

しかし王国軍は、まずアルジャン伯爵領に進軍をするだろう。
魔物の根本をさきに断たねば、
ウルムス砦を救うにしても、背中を衝(つ)かれる。

アルジャン城に陣取る悪魔をたおし、
魔界への穴をふさぐ。
ウルムス砦に援軍が来るのはそれからだ。

ウルムス砦に備蓄されている食料は二ヶ月分だけだ。
砦の騎士も兵士も、あえて口には出さなかったが、
この籠城戦は、かなり分のわるい賭だと思っていた。



--



bel 197.5.12

防衛戦が始まってから十日が経った。
魔物の攻撃は、昼夜おかまいなしで続いている。
兵士たちは砦を守りながら、短い睡眠時間で交代していた。

久しぶりの実戦に緊張し、また敵の包囲が恐ろしくて、
うまく眠れない兵士もいた。

ワームに襲われ、最初の苗床にされた女兵士も、
そんな不眠症の一人であった。



ごとっ…… ずりっ…… ごそっ……
(な……何の音だろう?)

その女兵士は、地下から聞こえる変な音が気になっていた。
まっ暗な夜の十一時。
戦いの緊張で神経がはりつめて、わずかな気がかりでも眠れない。

石床のむこう、地下の階から、ズルズル、ゴトゴトと、
重たいものを動かすような物音がきこえる。
とても遠くて、本当にかすかな物音だったが。

(だれか、倉庫整理でもしているの?
 よりによって私の睡眠時間に……
 す、少しでも眠らないと、私、もう保たないのに!)

女兵士は仮眠用の簡易ベッドから抜けだすと、
カンテラを片手に地下をめざして、石の階段を降りていく。



「だ、誰か居るの……?」

暗闇のなかに、女兵士の声だけがこだまする。
いまは物音もなく、不気味なほどに静かであった。

(そういえば、仮眠室の真下は……倉庫じゃなくて地下牢だった)

ここ数年のウルムス砦は、平和な田舎で、
地下牢など使われていなかった。
ときどき肝だめしに使われるていどの、めったに人が来ない空き部屋のはず。

(ゆ、幽霊でもいるの……?)

女兵士の脳みそは、軍人にあるまじき平和ボケをしているようだ。
戦時に忍びこんでくるのは、幽霊ではなく敵だろう。

その ”敵” は、
暗闇のなかでじっと身を縮めて、獲物が近づくのを待っていた。

敵の身体は、人間よりもかなり大きい。
女兵士が 「あっ!?」 と気づいたときには、
敵は女兵士の頭を呑み込み、両腕を触手で縛ってしまった。

不審な物音の正体は、
プレグナント・ワームという一匹の魔物であった。

魔物たちのなかで知性のある連中が、
このワームを砦の地下から進入させた。
しかも秘薬を投与され、性欲と生殖力を高められた特注品だ。

こいつがうまく仕事をすれば、
砦のなかで爆発的に増殖するにちがいない。

そんな魔物たちの思惑どおり、
プレグナント・ワームは女兵士の鎧をベリベリ壊して裸にすると、
さっそく彼女の生殖器に、熱いペニスを突き刺してしまった。





ずにゅううぅっ!
「むんぐううっっ!!?」
いきなり犯されるとは思っていなかったので、女兵士はパニックになる。

あわてて空を蹴りつける。女陰部が恥ずかしく丸見えだ。
肉付きのいい股間がムチムチと動くが、
見えない相手を蹴っても当たらなかった。

ワームは身体の横から触手を伸ばし、
女兵士の両腕をもちあげて、バンザイの格好で固定した。

形のいい巨乳が、ぶるんと揺れて上を向く。
脂ののった太ももも大きく開き、
暗闇のなかに、女の裸体が色っぽく浮く。

ずちゅっ、ぬちゅっ、ぐちゅっ!
「ふぅっ! んうっ! ふんうっっ!!」

獲物を完全にとらえると、ワームは器用に腰を使ってピストンをする。
なにが起こっているのかよく分からないまま、
女兵士の足がジタバタ暴れ、尻の肉がむっちり動く。



ぬっちゅっ、ぬっちゅ、ぬっちゅっ……
「ふぐっ! ふぉっ……ふぐっ……!」

真夜中の地下牢で、陵辱がひそかに進行していた。
女兵士は、口をふさがれて叫べない。
仮に叫んだところで、地下牢はかなり深くて、よほど神経質な者にしか気づけない。

(たっ、たぶん、あのシルエットはワームだった……! ボテ腹ワームって奴かしら!?)

わずかに見ただけなのに、
女兵士は敵の正体を見破っていた。

座学は優秀な兵だったようだ。
しかしいまの状況では、なんの打開策もなかった。

  誰か、はやく気がついて……!
  わ、わたしが、ワームの子供を孕まされる前に……!!

裸の股間とお尻をばたばたと足掻かせながら、
女兵士はひたすら祈るしかない。





ずんっ、ずんっ、ずちゅっ、ずんっ、ずんっ!
「ふんうっ! ふんうっ!! んううっ!!」

ワームはさらに四本の触手を伸ばし、
女兵士の足をつかまえ、ガバッと大きく開脚させた。

丸見えになった彼女の陰部に、
ワームの尻尾が激しいピストンを差し込んだ。

「ふぐっ! うっ、ううーっ!!」
暴れることもできなくなった太ももが、
膣をえぐられる刺激にビクビクと震える。

種付けされる!
女兵士は恐怖で尻穴をすぼませながら、必死に腰をよじって逃げた。
もちろんペニスからは逃げられず、
張りのいい尻肉が、ムニムニと色っぽく歪んだだけだった。



びゅっ、どびゅっ、びゅるぅーっっ!!
「ん”っ! んんっ!! んぅーーーーっっ!!!」

女の股間に、熱い噴出が注ぎこまれた。
(やられたっ!!)
女兵士は思わず固まりながら、膣奥にたたきつけられる子種汁に震えあがった。

どくんっ……どくっ、びゅるっ……
「ふぐっ……! うっ、うぐぅ……!」

ワームのしっぽは、ペニスをグリグリと突き刺して、
女兵士の股間をいたぶりながら射精する。

頭をくわえられた裸の女は、体をびくっ、びくっと震わせる。
頭をくわえたボテ腹ワームは、ペニスで膣穴をほじくりながら、最後の一滴まで汁を注いだ。


--






ずちゅっ、ぐちゅっ、ぬちゅっ……
「んおっ……んっ、んぐっ……」

あれから何発やられたろうか。
女兵士は首から下だけを丸出しにして、
手から槍をとり落とし、すっかり脱力しながら犯されていた。

女兵士の下腹には、
精液で膨らんだ子宮のかたちが浮きあがっていた。
一度あたりの射精量は大したことがないのだが、
とにかくしつこく交尾をされて、凄まじい回数の中出しをされた。

全身の肌を汗で光らせて、肌は上気しながら湯気をはなった。
交尾がはじまってから時間が経って、
甘酸っぱい女の体臭が、地下の牢屋に充満している。

ぶるん、ぷるんと揺れる乳房は、犯されはじめの頃より張っていた。
乳首もペニスのように勃起して、
乳房が重たく揺れ動くたび、闇をさし示すように上下にはずんだ。



ずちゅっ、ぬちゅっ、ずぶっ……
「んぐっ、うっ……んぐぅっ……」

夜中に犯されはじめて、今はもう昼前になっていた。
いまだ助けは来ない。
来そうな気配がまるでない。

(これはもしかして……私はもうダメなんじゃないのか?)

戦場では、死はあっさりと訪れる。
女兵士は予想よりずっと長い時間を犯されたことで、
悪い状況を予想して、自分をなかば戦死者として考えはじめた。

地上では剣や槍でたたかう音と、
ときおり、ドーンという魔法の爆発音が響いていた。

無言で交尾をする地下の世界に、地上の音はやたらと聞こえてしまう。
その音のかたちが 「地上とは別の世界に居るんだ」 という距離感を生む。

ずんっ、ぐちゅっ、ぬちゅっ……
(はうっ……ぐっ、嫌ぁ……!)

女はぞわっと、タイム・リミットを感じた。
理由はよく分からないが、本能が背筋に鳥肌を立たせた。

そのころ彼女の胎の中では、
魔物の体液に刺激され、卵巣があわてて排卵をしていた。
これが彼女が感じた、タイム・リミットの正体だった。

びゅっ、どくっ、どぷぷっ……
「ふっ、ふぐぅ! んぅーーっ!!」

そこに熱い子種を注ぎ込まれて、
女兵士はいやな予感にのけぞった。
精子は女の卵管にまで殺到し、新鮮な卵子に襲いかかった。





ツプッ…… ビクッ、びくビクッ!
「ふぐっ!! うっ!! うぐうっ!!」

卵子を精子に貫かれ、女兵士の身体が不快な感覚にふるえた。
子宮のなかに、生命の熱い疼きと、
じわっとした侵略の悪寒が広がっていく。

魔物の――負の生命の種付けは
黒く錆びた釘となり、
女兵士の腹に受胎の手ごたえを刻んだ。

(あっ……ああ……! わ、私、妊娠させられた……!!)

女兵士は目を見開いて途方にくれた。
子宮に命の火がはいり、
母親への変化がはじまったことを明らかに感じた。

女兵士にとって、生まれて初めての妊娠だった。
メスの身体は、オスに種付けをされて、非常態勢にきりかわる。

生物的には、子宮が待ち望んでいた精子なのだ。
宿った命を赤ん坊に育てるために、
子宮は全力をもって脈動しはじめた。

どくん……どくん……! どくん……!!
(あっ……あっ……だ、だめっ! それは育てちゃダメぇ!)

下腹がかっと熱くなり、子宮が疼いて、女兵士があわて出す。

しかし理性の声など、子宮の知ったことではなかった。
女性器としては、父親は人間でも魔物でもいいらしい。
とにかく子を作って、自分の遺伝子を残すのだ。

女兵士は、そんなメス肉の原始的な衝動を、恐ろしいと思った。





「ふっ……! ふんぅ……! ふんうっ……!」

ゆさっ、ゆさっと乳房を揺らして、
首から下だけの女体が、犯されながら呼吸をしていた。
ワームの体腔内は生臭かったが、なんとか鼻で呼吸はできた。

彼女は手から槍をとり落とし、
裸の女肉をぷるぷる震わせながらぐったりしている。

にちゅっ、にちゅっと、ワームのペニスは種付けの惰性でピストンしていた。
ところが急に力を入れて、
女兵士の子宮口を亀頭で突き刺し、そのままゴリゴリとねじり始めた。

ぐりっ、めりめりっ、ゴリッ!
「ふんむうぅぅーーーっ!!?」

女の核を踏みにじられて、敏感な粘膜がショックを起こす。
たまらず膣がぎゅうっと締まる。
するとオスのペニスから、いくらか残っていた最後の精液が飛びだしてきた。

ぴゅぴゅっ……
『ギィッ…………』
ああ満足したとばかりに、ワームは古いドアが軋むように短く鳴いた。



「おっ…… おお…………!」
ぷるぷる…… ぴくっ、ぴくっ……

急な子宮ぜめに驚いて、女兵士はまだ震えている。
その膣穴から、ワームはペニスをずにゅっと抜いた。

プレグナント・ワームは、
大きな口を、さらに大きく広げると、
女兵士を触手で引き寄せながら、その全身を丸呑みにしていく。



ずるっ……ずぼっ…… がぼっ……
(私……ぜんぶ呑み込まれて…… ほ、本当にもうダメだ……)

プレグナント・ワームは、
人間の女を体内にとりこんで苗床にする。

体内には巨大な精巣があり、その内がわには空洞がある。
そこに女体をつかまえて、
酸素・栄養・子種をあたえ、かわりに全ての自由をうばう。

ワームが女を呑みこむと、
腹部がぼってりと膨らんで、オスなのに妊娠しているみたいに見えた。

この姿が由来となって、
プレグナント(妊娠した)・ワームだとか、
ボテ腹ワームなどという名前がついた。

そのボテ腹がゆっくりと動きだす。
ワームは、体内にも無数の触手を生やしているのだ。
その触手たちが、さっそく女兵士を輪姦しているということだ。



--






ぬぷっ、ずぼっ、ずぷっ……! がぼっ、ぐぼっ、がぼっ……! ぎちっ、めりっ、ずぷっ……!

膣と、喉と、肛門と。
女兵士はワームの体腔で宙づりにされて、
三つの肉穴を同時に貫かれていた。

大きな乳房は、ゼラチンのような柔らかさでぶら下がり、
重力とピストンの突きあげで、
ぷるん、ぷるんと波うちながら揺れ動いた。

片足だけを持ち上げられて、
犬が小便をしているような、恥ずかしい格好で股間がひらいた。
その陰部には、赤黒い触手が脈うちながら突き刺さっている。

ぐっちゅ、ずちゅっ、ずぶっ、ずぶっ
「うぐっ…… うんっ、んっ、ふぐっ……!」

膣穴を犯す触手は、ひときわ太くて硬かった。
オークのペニスのように反りかえり、
柔らかい膣肉を奥までズコズコと突きあげてくる。

ときに触手をひねり、ときに膣肉をねじられながら、
閉じられない女の股は、膣の刺激にびくびくと震えた。



ギチッ……ギチギチッ……!
「ぐっ!! いぎっ、ふぐうううっ!!」
女兵士にとって、アナル・ファックは初めてだった。

固く閉じていた菊門に、細くてとがった触手がささる。
それは錐のようにねじ込んできて、直腸に穴を通してしまう。

細い先端が侵入すると、太い触手の胴があとに続いた。
せまく締まっていた腸内が、
いよいよ力まかせにこじ開けられる。

メリメリッ! ずぶううっ!!
「んおっ!! んお”おっ!! ふんぐぐぅーーーっ!!」

女兵士は猛烈な痛みと屈辱で、
口を犯す触手に、思いっきり噛みついてしまった。



『ギイイッ!!?』

噛まれたワームは悲鳴をあげた。
女兵士の口のなかで、触手が激痛に脈うって太くなる。

触手は筋肉でこわばって、噛みつける力より硬くなり、
女兵士ののどで盛大にあばれた。

「んぐううっーーーっ!!?」
ぐぼっ、ずぶっ! ぐもっ、ずちゅっ!!
「ごぼっ……!! がぼぼっ……!!!」

触手は胃を突いたり、気道をこじ開けたりしながら、
生きた魚のようにビチビチ跳ねた。

女はたまらず胃の内容物を嘔吐して、
鼻水といっしょに鼻から噴いた。

「ごぼっ!! ぐぼっ……!! がぼぼっ……!!」

三つの穴をはげしく犯され、
女兵士は白目をむきながらエビ反りになる。
嘔吐物で鼻がつまると、あわや窒息死の寸前だった。

さすがにワームも上の口から触手を抜いた。
げほっ、ごほっと女がむせる。
その息も整わないまま、股間はより激しく突きあげられる。






ずっちゅ、ずぶっ、ぎちっ、ずぐっ!!
「あうっ、あぐっ、あんっ! うっ、うっ、いやああっ!!」

むっちりと開いた股間を押しわけながら、
膣穴が激しく犯されていく。
硬い触手ペニスで奥まで突いて、ヘソの裏がわをゴンゴン打たれる。

そのペニスの根本で、いくつもの肉胞が膨らんできた。
中には精液が詰まっているようだ。

ずぶっ、ずちゅっ、ずちゅっ、ぐちゅっ!!
「いやっ、も、もうやめてっ! 中に出さないで……んぐぶっ!?」

またもや口にも触手が突っ込んでくる。
女兵士は上下の口で串刺しにされ、
涙をこぼして仰け反った。

「んんっ! んんんーーーっ!!」

背中が反ると、それに釣られて柔らかな巨乳が揺れ弾む。
ぷるん、ぷるるんっ
汗に蒸れた大きな乳房は、左右でぶつかりながら、
むにゅっと形を押しあい、はじきあっていた。



やがて女兵士ののどに、ゴボゴボと怪しい体液が注がれた。
すぐに彼女の卵巣が、発作を起こして疼きはじめた。

(な、なに!? お腹がチリチリするっ……!)

二つの卵巣が交互に脈うち、
やがて射精のような、細くて熱い噴射をおこした。
無理やり排卵させられたのだ。

「んぐっ!! んぐうううっ!! ごくっ、ごくんっ……!」

さらにワームの体液を飲まされる。
卵巣は薬効の命ずるままに、プリプリと人間の卵を吐き出していく。
女兵士が恐怖と嫌悪で、涙をこぼして仰け反った。

プレグナント・ワームは、一回のお産で十匹から十五匹の子を孕ませる。
とくにこの個体は改造されて、その倍ほどの生殖力が備わっていた。

それだけの子を孕ませようと思えば、
強制的に排卵でもさせなければ、
子宮に降りてくる卵子の数が足りないのだ。

女の機能をむりやり暴走させられて、
彼女はもうすでに、五個の卵子を排卵していた。
悔しそうにお腹が震える。

ワームはその新鮮な卵子を狙って、
膣の奥へと子種汁をぶちまけた。

女兵士は、自分が苗床にされていくのを感じながら、
鼻声で断末魔をあげていた。



--



それから女兵士は――何発の中出しを受けただろうか。





びゅっ、びゅるっ、びゅるるるっ!!
「ふむっ! う゛っ!! う゛むううぅぅーーーっっ!!!」

呑みこまれてから数時間がたっていた。
その間、女兵士は股間の二穴で、ずっとワームと繋がっていた。
前の穴にも後ろの穴にも、
深々とささった触手の先から、体液をくり返し注がれている。

びゅっ、どくんっ、どくんっ……!
「う゛っ……! うぐうっ…………!!」

膣口は太い触手にずっぷり奥まで貫かれている。
熱くて濃ゆい精液が、脈々と肉のすきまに注がれて、
その股間からはもうもうとした湯気を立ちのぼらせる。

触手がギチッと動くたび、茹であがった女肉がムチッとたわむ。
それでも股間の結合はまったく弛まない。
触手は逃げる肉穴を追いかけて、常にいちばん奥を犯しつづける。

どくっ……びゅるっ……びゅるっ……
(いっ……いやっ…… もう…… やめて……)

卵巣がずっと薬で熱せられ、溶けて焼けおちそうだった。
いったいどれだけ孕まされたら解放されるのか。
女兵士は下腹の熱感に苦しみながら、ひたすら解放の時を待ちわびる。

具体的にいえば、
このワームは受精卵を、とりあえず三十個ほど作るのだろうか。
現在、彼女の子宮には二十四個の受精卵が根を下ろしていた。
しかしそんな数字は、知らない方が幸せだった。



にゅるりっ、ぷりんっ、ぷるんっ、もにゅっ……
「はひっ!? あっ、あんっ、ひゃあああっ……!?」

柔らかくぶら下がっていた乳肉は、
触手に揉まれ、縛られ、握りつぶされて、
目まぐるしく形を変えていく。

巨乳をつつんで光る体液が、じくじくと乳肌に染みこんだ。
乳房の奥が炭火のような熱に疼いて、
乳の肌が脈うち、乳首がむくっと勃起する。
そうして火が付いたおっぱいを、触手がしつこく撫でまわすのだ。

むにゅっ、ぬちゅっ、ぷるんっ、ぶるんっ……
「やめっ、おっぱい触らないで……あっ! あっ、嫌ッ、あんっ……!」

茹だった乳房は、みずみずしいプリンのようにぷるんと震えた。
その柔らかさを、触手が無茶苦茶にもてあそぶ。
乳の肉が揉まれ、擦られるたびに、女兵士の胸が性感で焼かれる。

やがて女の口や耳にも触手が入る。
身体中の穴という穴、肌という肌を犯されながら、
女兵士は快楽と苦悶に身をよじる。

(だれか……たすけて……)

誰も気づかれず、たった一人で肉地獄にとらわれながら、
やがて女兵士の全身に、女くさい発情臭が立ちのぼる。



--



結論からいうと、女兵士が救出されることはなかった。

地上では、毎日砦に魔物が押しよせていた。
魔物の中には、空をとぶ者や壁をよじ登れる者もいるので、
籠城をするだけでも随分と苦労させられる。

砦の兵士たちは魔物をモグラ叩きにしたり、
逆に自分たちが叩かれたりしていた。

じわじわと戦死者の数もふえ、
無人の(はずの)地下牢などには、見回りなど来る余裕もなかった。

いつの間にか居なくなった女兵士は、
戦死者として扱われていた。
魔物と戦争をしていれば、遺体の残らない戦死者など珍しくもない。
彼女のことを気にしている者は、もうほとんど居ない。



それでも数日後には、一人の男兵士が地下牢へと降りてきた。

彼は密かに、その女兵士のおっぱいに惚れていたのだ。
おっぱいは不自然な消え方をしたが、はっきりと戦死を見た者はない。
まだ生きているかも知れない。
だったらなんとか助けたい。
彼はそう思ってあちこち探し、ついに地下牢まで訪れた。

しかし彼も、オフの時間には警戒心が足りていない。
暗闇のなかでボテ腹ワームに奇襲され、
あっさりと命を落としてしまう。

男の肉は、ワームにとっては久しぶりのごちそうだ。
肉を食って太った触手ペニスが、彼女の膣穴をガンガン突いた。
女はワームの中で、何度もむりやりイかされた。

女兵士は助かるどころか、
ますます精力的に種付けされた。

それ以降は、しばらく誰も来なかった。
女兵士が丸呑みにされたまま、二週間という時間が過ぎた。
秘薬で活性化したワームにとって、それは出産までの時間であった。



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bel 197.5.27

いまや女兵士は臨月のボテ腹をぶら下げて、
ゆるやかな陣痛で下半身を締めつけていた。

触手たちは、そんな彼女を遠慮なく犯しつづける。
彼女は肉の快楽と陣痛の苦しみに揉まれながら、
いまも赤黒い肉の隙間で、ずっぷ、ずっぷと膣を貫かれていた。





ぶるん、たぷん…… ゆさっ、たぷん……

三つの女肉が湯気で蒸されて、
赤い肉部屋のなかでぬれ光り、重たそうに揺れている。

もともと巨乳であった二つの果実は、さらにサイズを増していた。
中身はすっかり完熟になり、
突いた指がにゅぷっと埋まるほどの柔らかさだ。

しかし質量はかなりのもので、
ピストンで突かれるたびに、ゆさっ、たぷんと、重たく交互に揺れうごく。

赤い乳首は振り子のような軌跡を描き、
その先端からは母の証が――熱い初乳がぽたぽたとこぼれた。
こぼれる甘露を舐めようと、下には無数の触手が群がっていた。



臨月まで膨らんだボテ腹も、柔らかく しなって揺れている。
乳房ほどぷよぷよとはしていないが、
比べものにならない重量感でぶら下がる。

ぶるんっ、ゆさっ、若い女の色っぽい肌が、汗を垂らしながら、
大きな子宮をつつんで動く。

子宮のなかには、ワームの幼生たちがひしめき合っていた。
ぶるんっ、ゆさっ、と膨れたお腹が揺れるたび、
うじゅる、ざわざわっ、と蟲が身をよじりあって蠢いている。

「はうっ……! あっ……! こ、こんなの嫌ぁ……」
女兵士は、おぞましさに悲鳴をあげた。

種付けされて、自分の身体が変わってしまった。
乳房はミルクで膨らんで、腹部はもう、別の生き物のようだった。
知識としては分かっていたが、
まさか自分が、本当にこんな姿になってしまうとは。

ずちゅっ、にちっ、ずんっ、ずぶっ……
「あっ、あっ! あんっ、いやっ……! た、たすけ…… 誰か……!」

こんなお腹になっているのに、股間は太い触手で犯されている。
悔しくも恐ろしいことに、
オスに肉穴を突かれると、腰が浮くほどに気持ちがいいのだ。

犬の小便の姿勢で足を開かれ、
女兵士は屈辱にふるえる。
なのに股間から立ちのぼる白い湯気は、強烈に甘酸っぱく発情をしていた。





がぼぉっ! ずぶっ、ずっちゅ、ずっちゅっ! ぐちゅぐちゅ、ずんずんずんっ!
「ふぐっ! ふうっ!! んっ、んんぅーーっ!!」

口にもまた、フェラチオを求める触手が突っ込んできた。
臨月の妊婦だろうと容赦のない三穴責めだ。

やはり膣の触手ペニスが、いちばん太くて硬い。
膣をゴリゴリと突きあげながら、いまにも射精しそうな勢いだ。

女兵士は股のなかで二本の触手に肉を挟まれ、
痛くも気持ちのいい刺激に尻を震わせた。

触手がズブッと子宮を突いた。
女が泣きながらのけぞった。
そのいちばん奥に、新しい精液が飛び込んできた。

どびゅっ、びゅるっ、じゅっ、ぴゅーーっ!!
「ふぐぅっ!! ふぐっ!! うっぐうううぅぅーーーっ!!!」

子宮口が射精に貫通された。
出産前の子宮口は柔らかい。

子宮のなかで、直接、精液が胎児にかかる。
ワームの子供たちは、さきを争って精液を食う。

急にボテ腹の内がわがざわめきだして、
女兵士は驚きながら、強烈な不快感に尻をすぼめた。

ざわっ……ごそごそっ……! ぬるっ、ぞわっ……!
「ふぐっ!! うううっ! うっ、うっぐうううううっ!!」
女兵士は苦しそうにのけぞっていく。

「……うぐっ!!? う゛っ!! う゛うっ!!!」
女兵士は身をよじり、膣をねじりながら悶絶している。

「う゛う゛ぅぅーーっ!! う゛っ、う゛っ、う゛うぅーーっっ!!!」
女兵士は歯をギリギリと食いしばり、脂汗を流しはじめた。

女兵士は、いつになく苦しんでいるようだった。
射精されてのけぞったまま、
いつまでも悲鳴がおさまらなかった。



『ギィ……?』
ボテ腹ワームは、メスが産気づいたことに気がついた。
ワームはレイプを中断し、三つの肉穴から触手をぬいた。

「ぐほっ……! げほっ、ごほっ!」

女兵士は涙目で咳き込んだ。
ところが肛門だけは、すぐに別の触手が突っ込んでくる。

ずにゅうううううぅぅっ!!
「ひあああぁっ!!?」

新しいい触手は、ワームの体の外から伸びていた。
ワームの触手が自分の尻を突きさして、
その尻のなかで、さらに女兵士の尻に刺さっているのだ。

ワームは女兵士の尻を、身体の外まで引っぱり出す気だ。
身体のそとで、子供を産ませるためだった。

ずぶっ、めりっ、ずぶぶっ! ずにゅううううっ!
「お”っっ!!? おお”お”お、おおぉーーっっ!!」

女兵士の腸が、深々と触手に貫かれた。
こんなに奥まで突き込まれたのは初めてだった。

触手は、女の大腸全体に身体を入れて、
女の腹の外がわを、ぐるっと通してふんばった。
柔らかい女の腸で、触手は筋肉のすじをメキメキと浮かせた。

「なっ、何をして……! あ”っ!! 痛”だっ!! ぐるしいっ……あぐああああっ!!!」

女兵士のお尻を引っぱっても抜けないように、
腸のなかで触手を固定したのだ。

彼女の大腸は、硬いカーブで硬くなって、腹腔のなかに突っぱった。
まるで、曲がった釣り針で刺し貫かれた、釣り餌のミミズのようである。

ワームは無慈悲な力をこめて触手を引いた。
女兵士はお尻から釣り糸を引っぱられ、
猛烈な痛みとともに引きずられていく。

メキッ! ずるっ、メキメキッ! ずるるるっ!
「あっぎゃああああああぁっ!!?
 うぐっ、苦”じいっ、痛”いっ、やめて……うぐうううううっっ!!」

女兵士は尻穴から内臓を吐きそうになり、
ひっしに腹筋を締めて踏んばった。

歯を食いしばり、涙と鼻水をダラダラこぼす。
女兵士の丸いお尻がぬれ光り、
少しずつ、ワームのお尻からはみ出していく。





<はっ…… はぁ……!! はあっ……!!>

裸の女の下半身だけが、ワームの尻から生えていた。
女兵士の肛門から触手が抜ける。
彼女はようやく激痛から解放されて、ワームのなかで、必死に酸素を吸い込んでいた。

女兵士はぐったりと股を開いて、大事なところが丸見えだ。
陰部にはすでに、
一匹の子ワームが、ペニスのようにぶら下がっている。

小ワームは、活魚のようにビチビチと身をよじる。
やがて女兵士の初めての赤ちゃんとして、
この世にボトッと産まれ落ちた。

<ひっ……い、いや!? う、産んじゃった!? 
 産まれる、まだどんどん産まれてくるううっ!!>

女兵士は外の状況が分からずに、あわてて裸の股間をぴたりと閉じる。
万が一、外で誰かが見ていたら……
こんな破滅的なシーンを男の人に見られたら、恥ずかしすぎて生きていけない。

しかし股の内がわからは、容赦なく膣をほじられる。
彼女の下半身がジタバタすると、
女の穴から、次の子ワームが出たり引っ込んだりをくり返す。

びちっ……! ぬるっ、みちっ……!
<あひっ……! 嫌っ、こんなの嫌あっ……!>

もがいていた太ももが、キュッと内股になって震える。
次の瞬間、膣穴は我慢の限界をこえて、
無数の子ワームたちをひり出してしまった。

<あっ、あぁっ!! だめ、もう……うはああああっ!!>
にちっ……めりっ! ぷるんっ! ビチビチビチビチッ!!

たちまち次から次へと、
大ナメクジのようなワームの幼生がはい出してくる。

女兵士は裸の尻をふるわせながら、膣穴からワームをウジャウジャと産む。
こんな気持ち悪い女を、彼女は自分のほかに知らない。

<おっ……! おっ……! いやぁ、こ、こんなぁ…………!>

女兵士はお産の圧力が苦しくて、両足を閉じられなくなってしまった。
絶望にふるえる女兵士の股間から、
生臭いお産の臭いが、湯気になってもうもうと昇った。





<あひっ……! あっ……あひんっ……!!>
ずぞっ、じゅるるっ! ぶりっ、ぷりっ、にちゅちゅっ!

すっかり心折れた女の股から、ワームの幼虫たちがあふれ出す。

ぬれ光ったイモムシのようにうごめいて、
五匹も十匹ものワームが女兵士の股でうごめいていた。
たしかに、ちょっと人には見られたくない、じつにおぞましい光景だった。

<いやぁ……ぐすっ、助けてぇ……>

女兵士はもう、股を閉じることをあきらめていた。
両足を左右にだらしなく大開きだ。
むっちりとした太ももが、羊水のしずくを垂らしながらわなないていた。



いっきに十匹ほど産まれたあとは、お産の勢いが落ちついた。

残りのワームたちは、一匹ずつ膣穴からはい出してくる。
柔らかい膣肉を押し開けながら、ゆっくり、ミチミチと産まれる。
ボテ腹の大きさから察するに、
まだ二十匹ほどが子宮に詰まっているらしい。

<あんっ、あっ……! 産んでる……わたし、ワームの赤ちゃん産まされてるっ……!>

柔らかい胎児が膣の内がわを通るたび、にゅるにゅるとした快楽で腰がうく。
なにも見えない女兵士は、
股間の生温かい感触だけで情景を思い浮かべる。

それは女としてあまりに惨めな出産だった。
はっ、はっ、と短く息を吐きながら、
女兵士は自分の裸の股間が、この世から消えてしまえばいいのに…と思った。



ぶりっ……ぬちゅっ…… ずるっ、ぶりっ……
<あっ……! ああっ……!>

暗闇のなか、女のあえぎと、粘膜のこすれる音が続いていた。

やがて女兵士は、きっかり三十匹のワームを産まされた。
ボテ腹の中身も空になり、女の腰は細くもどった。

下半身だけの裸女は、しばらくぐったりと伸びていた。
それからふたたび、ゆっくりとワームの体内に引き戻されて、
次の子種を膣穴に注がれてしまった。



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それから一週間は、地下牢に誰も現われなかった。
地下牢はワームと女兵士だけの世界になった。

親ワームは男一人を完食したので、まだしばらく元気であった。
ところが産まれたばかりの子ワームたちは、
周囲にエサとなる動物もなく、すぐに飢えはじめてしまった。

父親ワームは仕方がないので、母親兵士の首から下を、外の世界にぶらさげた。
女兵士はバンザイの姿勢で押さえつけられ、
裸の身体を子ワームたちに嬲られた。

ずるっ、むちゅっ! ぶるんっ、ぬちゅっ!
<ひあっ!! あひっ、やっ、やめてえっ!!>

乳房や女陰部がイモムシの群れにたかられて、
女の母乳や糞尿、汗や垢などが舐めまわされる。
女兵士は全身をビクビクと痙攣させながら悶絶していた。

そんな彼女の苦労も報われず、栄養価は足りず、
子ワームたちは小さなものから死んでしまった。
大きなものがその死体を食って、悲惨な成長をしながら生き残る。

一週間後に、次のエサ……もとい、男兵士が一人来た。
飢えたワームたちは猛然と彼に襲いかかって、
たちまち血の滴る肉塊に変えてしまった。

この収穫によって、子ワームたちも栄養をえた。
その時、三十匹産まれた子ワームは、もう四匹しか残っていなかった。
それでもその四匹は、なんとか大人のワームへと育ちはじめた。



bel 197.6.9

さらに一週間が経過した。

地上の人間たちも、そろそろ地下の異変に気づきはじめた。
そして男六人、女四人の一個小隊が、
武器を構えて地下牢へと降りてきた。

無人のはずの地下牢に、”誰か” がいる――
そう思っての調査であった。

しかし ”誰か” という考え方がまずかった。
砦のような場所では、自分が人間であると、
侵入者も人型であるという先入観が働いてしまう。

兵士たちは ”人かげ” を目で探し、
ゴブリンやオーク、悪魔族などの姿を警戒していた。

いっぽうワームたちは、暗い天井や壁に張りつきながら、
人間たちを待ち受けていた。
親が一匹に、子供が四匹だ。
子供たちも人間大のサイズに成長し、するどい牙が生えそろっている。



ガバァッ!!
ガブッ、ドシュッ!!
「ぎゃあああっ!!?」

五匹のワームが、五人の人間に奇襲をかけた。
十人の一個小隊は、最初の奇襲で半分を殺されてしまった。

『シャーーーッ!!』

「なっ、何だ!?」
「大蛇がいるわっ!? それもかなりの数よ!」
「きゃ、きゃーっ! 上から……あぐっ!!」

親ワームはかなり大型の魔物である。
一般兵が一対一で勝てる相手ではなかった。
子供たちも、それぞれが兵士ぐらいの戦闘力は持ち合わせている。

つまりマンツーマンで戦うと、人間側に勝ち目はなかった。
生き残った五人の兵士は、しばらくの間だけ抵抗していた。
しかしやがて一人の男兵士は殺されて、四人の女兵士はワームたちに制圧された。

ずちゅっ、ずぶぶっ、めりっ!
「いっ、痛っ……! ああぁぁーーーっ!!!」

ぬちゅっ、ずっぷっ、ぐちゅっ……どびゅびゅるっ……!!
「ひうっ、あっ! いやあっ、いやあああああっ!!」

四人の女兵士は、四匹の子ワームの筆おろしをすることになる。
膣の穴に若々しい性欲をぶち込まれ、たちまち妊娠させられていく。
こうして一個小隊は、誰も地上に戻らなかった。



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「ぜっ……全滅したというのか!?
 地下牢には、いったい何が潜んでいるんだ!?」

赤い服を着た女騎士は、部下の報告に顔色を失った。
彼女はウルムス砦の指揮官だった。

ヒマな砦の詰めに左遷されたと思ったら、
急に攻め込まれて最前線になってしまった。
いまや彼女の砦は、陥落寸前の状態だ。

「ちっ、地下室は閉鎖しなさい!
 石階段を崩して、埋めてしまえばいいわ!
 二度と使えなくなっても良いから!
 いまは砦の外と内がわで、二正面作戦をするだけの余裕なんてない!」

混乱気味の女騎士は、
地下室をよく調べないまま、性急な処置で片付けた。
石階段は破壊され、地下への道は閉ざされてしまった。

こうした素早い対応が、勝利に結びつくときもある。
しかし全てはケース・バイ・ケースだ。
今回は敵の特性から考えて、非常にまずい選択だった。



地下に隔離された五匹のワームにとっては、ひとまずありがたい展開だ。

彼らは石畳ぐらいは自力で掘り抜き、地中を自由に動ける生き物だ。
石階段が崩れてしまうと、人間だけが移動できずに、
ワームが出て行くぶんには問題ないのだ。

うまく閉じた彼らの巣穴には、
ワームの数と同じだけの女兵士と、六人分もの男兵士の肉が残された。

「ひっ、ひいっ! だれか、助けて……!! あっ、あんっ!!」
ずちゅっ、ぬちゅっ、ずぶっ、ぬちゅっ……!

「やめてっ、お願い、もうこれ以上は……あん、あんっ、ああぁぁーーーっ!!」
ずんずんずんずんっ! どびゅっ、びゅるるるっ!

女兵士たちは逃げ場も失って、さんざんに膣穴を陵辱された。
全員がワームの子を孕まされ、
真っ暗闇の地下室で、次の世代の子ワームたちをウジャウジャと産まされてしまった。