4-2  大繁殖

bel 197.6.30


地下室の封鎖から三週間が経過した。
ウルムス砦は、なんとか防衛に持ちこたえている。

しかし食料は残りわずかとなって、
援軍の旗は、いまだに遠い戦場で戦っていた。

(もう、だめかも知れない――)

砦をまもる百数十人の将兵たちは、疲れきった顔で戦っていた。
平和だと思った田舎の砦で、
まさかの討ち死にという運命をたどるのか。



そのころ地下では、
ワームたちもまた、二度目の飢餓におちいっていた。

五人の女兵士たちが、それぞれ子を産まされて、
大・中・小のワームたちが、百匹以上もひしめいている。
閉鎖された空間のなかで、
それは、じつにおぞましい光景だった。

男六人分の人肉があったとはいえ、
ワームがここまで殖えると、もう全く追いついていなかった。

プレグナント・ワームは、群れると凶暴性をもつようになる。

ふだんは物かげに隠れているワームたちだが、
ウジャウジャと集団になったことで、猛獣の本能に火をつけた。

ワームたちは石壁をガリガリと食いやぶり、土の中から進撃をはじめる。
彼らは獲物を待つのをやめて、
自分たちから地上に攻め込むことにしたのだ。

地中を自由に掘りすすむワームたちにとって、
階段などを封鎖しても、なんの効果もなかった。

女騎士が与えてしまった三週間で、
ワームたちは恐るべき戦力をたくわえた。

そのワーム軍団が、
はち切れそうな食欲と性欲を原動力に、
とうとう砦の攻略にかかった。





「くっ、くそっ! 離せ……うわああっ!?」

赤い服を着た女騎士は、ウルムス砦の指揮官だった。
自慢の槍術で善戦していたが、
部下が次々に討たれてしまい、とうとう集中砲火のすえに捕まった。

たちまち服と鎧を脱がされて、
豊満な乳房が、汗に濡れてぶるんと飛びだす。
女騎士は表情をこわばらせながら半泣きになる。

「いやっ!よせっ!!やめろおっ!!」
ゆさっ、ぶるんっ、ぶるるんっ

大盛りに育っていた乳肉が、
柔らかくしなりながら、ブルンブルンと振りまわされる。

誰にも見せたことのない乳房であった。
女騎士は性の穢れに恐怖して、
羞恥と嫌悪でひっしにもがいた。

しかし両腕は触手たちに捕まって、とても解けそうにない。
裸に剥かれた二つの乳房に、
ほかの触手が、性欲をたぎらせながら巻きついてくる。

ぬちゅっ、もみっ……! ぬめっ、ぶるんっ……!
「いっ、嫌、やめてっ……きゃ、キャァーーーーッッ!!」

熱い触手に乳房の肉を揉みまくられて、女騎士は甲高い声で悲鳴をあげた。
女騎士という人種にとって、
婚前の性行為はタブーであり、免疫がないのだ。

司令官がか弱い女の声で鳴いてしまうと、それは敗北の報せとなった。
彼女の悲鳴をきいた将兵たちは、
自分たちが魔物に負けたことを、
ウルムス砦が陥ちたことを、否応もなく理解させられた。



砦の兵隊たちは、かたっぱしから殲滅されていく。
土のなかを進むワームたちは、
好きな場所から石を押しあげて奇襲してきた。

「ちょ、ちょっと待って! うわあああっ!?」

思わず兵士たちがそう叫ぶほど、ワームはひどく飢えていた。
牙をガチガチと鳴らしながら、
男ののど笛をねらって飛びかかってくる。

どぶしゅっ! ぐしゅっ!

男兵士はたちまち血祭りになり、
女兵士でさえも、犯される前に勢いあまって、何人かは喰い殺されてしまった。

幸か不幸か、殺戮をまぬがれた女兵士は、
性欲で飢えたワームの群れに呑み込まれる。
百数十匹のワームたちは、性についても、冬のオオカミのような飢え方をしていた。

ペニスをギンギンに勃起させ、女兵士の体を奪いあう。

「やっ、いやああっ! え、援軍を……きゃーーっ!!」
ベリッ、びりいっ……うぞぞっ! ずぷっ! ずにゅううっ!

服と鎧を剥かれて裸にされると、
女兵士の穴という穴に、太い触手や小さいワームが突っ込んでくる。
比較的大きなワームは、女の頭をガボッと呑み込んだ。

女兵士たちは、視界をまっ暗に奪われる。
まだ若いワームたちは、全身の丸呑みができなくて、
女の首ないし上半身だけを呑み込んでいた。

しかし女兵士にとっては、丸呑みされた方がマシだった。
性に飢えたワームたちに囲まれている状況なのだ。

頭をふさがれ、
裸に剥かれた女体だけが、外に無防備にさらされると、
ほかのワームたちは、凄まじい勢いでその女体を輪姦しはじめた。

ずぬうっ! ずにゅっ! むちゅっ、ぶるんっ! ずぼっ、ずぼっ!
<うぐっ! いやっ! あっ、あっ!! あああぁぁーーっ!!>

女兵士はなにも見えないまま、なすすべもなく犯される。
何匹ものワームが乳房をしゃぶり、膣と肛門を貫いていく。
女兵士が気絶しようが失禁しようが、びくびくと震える女体を陵辱しつづけた。

ずちゅっ、ぬちゅっ、びくっ!! びゅるっ、どびゅっ、びゅーっ!!
<ああっ、あああっ!! 嫌っ、いっやああああああっ!!!>

やがてワームたちは、第四世代の子供を作るため、
新たな子宮に新たな精液を注いでいった――



『カカカッ! 思いのほか上手くいったようではないか。
 それお前たち、外からも人間たちをからかってやれ!』

砦の外にいる魔物たちも、状況を察すると、ワームの支援に動きだす。
王国側の兵士たちは、内と外から挟撃されて大いに負けた。
砦から――輪姦地獄から逃げだすことさえ不可能だった。

こうして今度は人間たちが、石の牢獄に閉じ込められた。
女だけが生き残り、その全員が、
ウジャウジャとはい出してきたワームの生け贄にされたのだ。

アルメキア大陸において、一般的な軍隊の男女比は二対一、
つまり兵士の三人に一人が女性であった。
ウルムス砦のなかに取り残された女兵士は、約五十名ということになる。

ワームたちは男百人分の人肉と、女五十人もの苗床をえて、
王国軍のウルムス砦を、
大規模な繁殖コロニーに変えてしまった。





<うぐっ……! は、離せ! 離してぇっ!>

指揮官であった女騎士は、
若いワームたちに捕まえられて、
白いパンティまですっかり脱がされてしまったようだ。

このワームたちもまだ若く、丸呑みができるほどの大きさがない。

なので女騎士は頭だけ隠されて、
裸体の大部分は外にさらされるという、
みっともない姿で拘束された。

ワームたちは、息を荒げて女騎士の体を見ている。
彼女には男性経験がまったく無くて、
裸を性欲の目で見られるだけでも、すでにとても恐ろしかった。

大きな乳房がユサッと揺れる。
女の裂け目は汗の臭いがきつかった。
そんな恥ずかしい粘膜が、オスたちの前でおっ広げられる。

(こっ……こんな……! 私が……!!)

性という未知の戦場で、女騎士の心は赤ん坊のように無防備だった。
<やめろっ、やめて!> と、
彼女の弱気な声が、ワームの口の中でくぐもっていた。



『ギイィッ…………』

ワームたちが最初に興奮したのは、女の汗だ。
女騎士は槍を振りまわしながら、かなりの時間で孤軍奮闘をしていた。
通気性のない鉄の鎧の内がわには、汗がぐっしょりと溜まっていたのだ。

連日の戦いで、女騎士は水浴びも満足に出来ないでいた。
肉の谷間にたまった女の垢が、しとどに流れる汗と溶けあって
猛烈なメスの体臭を匂わせていた。

(ちっ、違う! いまは汚いだけで、いつもは綺麗にしているんだ! 嫌あっ、見るなっ!)

しかしオスとは、そういう相手ほど興奮するものである。
ワームたちは細長い舌を女体に這わせ、
女騎士が臭いを気にしている部分を、美味しそうにねぶりあげていく。

ぬちょっ、ぺろっ、むちゅっ! じゅるっ、ねちょっ、べろんっ!
<ひあっ!!? やめろっ、ダメ! あああっ!>

乳房が舌に巻きつかれ、熱いぬめりで肉を揉まれた。
巨乳の下側を持ちあげられて、
汗にかぶれた、下乳の谷間を舐めしごかれた。

女のわきの下も、むわっと臭い湯気をはなった。
女騎士は、かあっと赤くなって唇を噛む。
数日かけて濃縮された汗垢を、温かいワームの舌がベロベロ舐める。
悔しいことに、女騎士のむせ返るようなわき下が、とてもさっぱりと綺麗になった。

今度はへその中をほじくられ、女の垢がぽろぽろ取れた。
ワームが垢を食べだすと、女騎士は屈辱にふるえて涙を浮かべた。

そして股間がぐいっと開かれた。
男を知らない花弁がピンクの粘膜を咲かせると、
ツンと刺激のある女獣の恥臭が漏れてしまった。

<ひっ……や、やめろっ! ”そこ” だけはやめろおっ!>

もちろんワームの舌で、恥肉もゴシゴシと擦られる。
女の陰部の粘膜は、垢が非常にたまりやすい部位だった。
赤身の花びらがこすられて、白い垢を浮きだしていく。

<あっ、あひっ!!! いっ、いや! やめっ、”そこ” はいま本当に汚いからああっ!!>

女騎士の白い恥垢は、酸味と魚臭が煮つまったような、鼻が曲がるほど臭い垢だった。
それをワームが興奮しながら舐め取っていくと、
女騎士は赤面しながら泣きだしてしまった。





『ギィッ…………』

女騎士を押さえつけていたワームは、ひとり、乱痴気さわぎから取り残されていた。
おっぱいも、おま○こも、舐めたくても舐められない格好だ。

彼は逆転の発想で、彼しか舐められない場所に舌を伸ばした。
すなわちこのワームは、女騎士のファースト・キスを奪いにかかった。

ずにゅっ、にゅるるっ……ずぞぞっ!
<ふむっ!? んっ、んぐうぅっっ!!!>

女騎士の体は、乳房をビクッとはね動かして、
次にビクビクと震えた。

(きっ、きっ、キス!! だめっ、いやっ……!!)

客観的にはキスに見えない、触手の口レイプといった風な、ひどい光景である。
しかしオスの味が口のなかに広がると、
女騎士はその行為を、キスとして強く意識した。

ワームの舌は女騎士の舌に巻きついて、
ペニスをしごくかのように、前後にヌチヌチとこすった。

ぬちゅっ、むちゅ……むちゅっ……
<ふんううっ!! んっ! んんっーーっ!!>

女騎士の鼻息が荒くなる。
ドッ、ドッと、心臓が慌ただしく加速する。

唇という部位にオスを感じたとたん、
女騎士の精神はつよく揺さぶられた。
彼女は大混乱をきたしながら、女体のあちこちを興奮させた。

そこにワームが追い打ちをする。

女の口にホース状の触手を差し込むと、
それを喉まで侵入させて、
ドボドボと褐色の体液を注ぎはじめた。

<んぐっ!? んごっ、ごくんっ! ごくんっ!>

女騎士は目を白黒させたが、溺れないためには飲むしかなかった。
甘くて苦い、薬のような味だった。
それが胃腸まで流れていくと、火酒に焼かれたように、ジンジンと粘膜に染みはじめた。

酔い方も酒と似かよっていて、
女騎士は全身に汗を浮かべながら、体温を高くしていった。



(なんだこれは……!? ぜ、全身が……敏感になって……!!)

乳房のひと揺れが、粘膜のひと擦りが、
神経をじかに触られたような強い刺激に変わってしまった。

ぶるんっ、ゆさっ、ビクビクッ!

重い巨乳が何度も跳ねた。
やがて乳首が震えながら、硬く勃起して反りかえる。

<ふっ……! くふっ……!!>

女の呼吸が、獣じみた短い鼻息になる。
その胸郭も、短く激しい動きで上下する。

ゆさっ、ぷるんっ、ぷるっ……!

プリンのように柔らかい乳肉が揺れて、
汗に光る乳肌が美味しそうに波うっている。

蠱惑的な女の果実は、
たわわにぶら下がりながら、他のワームたちを誘惑してしまうのだった。





ぬちゅっ、ぶるんっ! ゆさっ、むちゅうっ!
<ふぐっ!! ふぐううううっ!!!>

無数の触手が乳房をつかみ、揉みまわす。
勃起した乳首をグリグリしごく。
汗に光る乳肉が、ぎゅむっ、にゅむっと柔らかく形を変えていく。

女騎士はその胸に、かつて知らない快楽を感じた。
乳房がちぎれるかと思うほど、強烈な性の刺激を生んだ。
彼女はたまらず、尻を後ずさらせてのけぞった。

ぎゅむっ、ぷるんっ! むちゅっ、ゆさっ、ぶるるんっ!
<んんんーーーっ!! んぐううぅぅーーっ!!>

女騎士は悶絶しながら、裸の女体をひっしによじる。
そのせいで、触手に捕まっている二つの巨乳が、
ぶるんと外にはじけ飛んだり、ギュムッと強くにぎり直されたりする。

すると女騎士の胸には、さらに激しい刺激が爆ぜる。
ワームの媚薬によって、女は病的なほどに感じさせられていた。

にゅるっ、ゆさっ、ぶるんっ、ぶるんっ!

乳房が外がわから揉まれるうちに、
肉の内がわからも興奮をして、一回りほど大きく張っていく。
乳首はもはや、ペニスのような勃ちかたをしている。

女騎士が見下していた性の刺激が、
暴れる滝のように、胸から下腹へと流れこむ。

子宮に大量の血液が送り込まれて充血していく。
その内壁がぱんぱんに膨らんで、初恋のように疼きはじめた。



<ふぐぅっ! ふっ、ふっ! ふぐううっっ!!>

口に触手を突っ込まれたまま、
女騎士は盛った獣のような鼻息を噴く。

このまま敵に汚されてしまうのか。
彼女は騎士道にわが身を恥じて、輝く涙をほほに落とした。

そしてとうとう、もっとも恐れていた穢れが起きた。
女騎士の純潔が、魔物のきたない触手ペニスで貫かれてしまった。





ずぶっ、ブチブチッ ずにゅううっ!

触手に膜をひき裂かれ、稲妻のような痛みが女騎士の股間を貫いた。
ワームに飲まされた薬液によって、快楽だけでなく、
痛みも思いっきりに増幅されているようだ。

<う゛っっっ!!? ふっっう゛う゛う゛うううっっーーー!!!>

痛くて、痛くて、涙にうるんだ女騎士の目が点になる。
あごが割れそうなほどに歯を食いしばる。
彼女としては、
破瓜の痛みがこんなに辛いとは予想していなかった。

ずぶっ、ぎちっ! ぶつっっ!!
<ふんぐうううぅぅぅーーっ!!!>
さらに膣穴をこじ開けられて、女騎士がのけぞりながら、猛烈な力で触手を噛んだ。

がぶううううっ!
『ギイイッッ!?』
噛まれたワームが耐えきれなくなり、たまらず女騎士の口から触手を抜いた。

<げほっ、うぇっ! や、やめ……痛”い! い”だいぃ……っ!!!>

『ギイイッ……!!』
ぎちっ、ブツッ、ブチブチッ! ずぶぶぅっ!
ワームはやめるどころか、わざと力をこめて、膣の触手をグリッとねじる。

<はっぎゃあああぁぁぁーーーっっ!!?>
女騎士は白目を剥きそうなほどにのけぞった。
むっちりと肉つきのいい股関節が、開脚に押さえつけられたまま、びたん、ばたんと大暴れをしていた。

ぐりっ、ぶちっ! ずぶっ、めりっ!
<はぎゃうっ!! 痛”だっ!! 痛”っっだあ”ああああっっ!!!>

その女騎士はただでさえ、子供のころから破瓜の痛みが怖かったのだ。
彼女は性行為に緊張し、処女膜に全神経を集中させて、
激しい痛みをさらに大きく感じてしまった。

(ひっ……ひどい! な、なんて事をするんだっ…………!!)

女騎士も、そんな心理効果は理解しているだけに、
理不尽な激痛と、初めてを奪われた屈辱に、大粒の涙をぼろぼろとこぼした。



ズブッ、メリッ! ブチチッ!
「あ”あっ!! あぎいいぃーーっ!!」

触手はお構いなしに膣奥を突く。
先ほど女に噛 みつかれ、しかえしの意趣もあるようだ。

触手は処女の膣を軸にして、大なわ跳びでもするかのように、
ぐるん、びたんと身体をしならせ、
女騎士の激痛をさらにほじくりにかかった。





ぎちっ、ぶるんっ、ぷちっ、みちみちっ! ぶるんっ!
<はぎいいいっ!! うぎいいいっ!! やっ、やめて、あっ、ああぁーーっ!!?>

むちっ、びたんっ! ばたんっ!
女騎士の尻が、あまりの辛さで浮きあがり、よがるように踊り狂った。
膣が噛みつくように触手を締めた。
触手はやり返すように、さらにグリグリと胴体をひねった。

<ひぎっっっ…………!!! ひぐぅっっ…………!!!>

みちっ、ぎちっ、と肉を軋ませながら、
新品の膣が、激痛とともにこじ開けられる。

女騎士は肺が空っぽになるまで叫ばされ、
丸く熟れたお尻をなんども振った。

柔らかい女の陰部が、赤黒い触手を突き立てられて悶えくるしむ。
左右に開いた女肉がむちむち、じたばたと暴れて歪む。
女の股で乱れる肉花は、他のワームたちも見入るほどにエロティックな形をしていた。

ずんずんずんっ! ぐりっ、ぶちっ、ずぶっ!
<あぐっ!! あっ!! ぎううっ!!>

膣穴が多少ひろがると、触手は縦にピストンを始めた。
触手に筋肉と血管が浮きあがり、力をこめて硬くなる。
その硬さで膣肉が押しとおされて、ミチミチと摩擦しながらかき分けられる。

膣の奥まで太々と突きこまれ、深い侵入感が女を貫く。
女騎士は髪の毛を振り乱してのけぞりながら、
下腹のなかに、屈辱のトンネルが開通していくのを感じた。

(わ、私の体に、女の穴が開けられていく……!!)

はしたない、汚らわしい。
そして泣いてしまうほどに、とにかく痛い。
女騎士は自分のふがいなさと、ワームの容赦なさに、歯を食いしばりながら苦しんでいた。



やがて触手は満足したのか、ずぼっと膣から身体を抜いた。
女騎士のうぶな股間が、ビクッ、ビクッ、 と痙攣していた。
その割れ目から、赤い血筋がお尻のほうまで垂れていく。

あられもなく開脚させられたまま、
破瓜の血を流す女騎士の姿には、
無念の敗北感が漂っていた。

柔らかい大陰唇のすきまには、女の花が赤い肉をふるわせている。
閉じた膣穴が、ヒクヒクと蠢いているのが分かる。

今度は別のワームが腰を添えてきた。
こじ開けたメスの股間に子種を付けてやろうと、
とうとう女騎士の膣を、若いペニスで貫いた。





ずにゅうううぅっ!
<はぐうううっ!!?>

ペニスが膣肉をかき分けて、女騎士の奥まで進む。
強く脈をうっている、粘膜質の肉棒は、
とてもヌルヌルとして熱かった。

<あっ……あっ……!? こ、これって……!?>
下腹の中が、しびれながら焼かれるようだ。

膣穴は強引に拡張されたあとなので、
ぬめる肉棒の侵入感は、激痛というほど痛くなかった。
性感と痛覚は、膣のなかで半々ぐらいに混ざっていた。

メス穴全体がどくんと疼き、
ときめきのような電流感が、女騎士の子宮を駆けぬける。
この肉棒は、いままでの触手とは比べものにならない存在感を持っている……!

(いま、あそこに突っ込まれたのは……も、も、もしかして……!?)

女騎士には外のようすが見えなかったが、
メスとしての本能で、膣穴を犯す肉棒の正体に気づいてしまった。

<いっ、いっ……! 嫌あああぁぁぁーーーっっ!!?>
また暴れ出した女の尻が、ビタンビタンと肉を弾ませる。

自分の人生から ”貞操” の二文字が永久に失われたことを知り、
女騎士は涙を飛びちらせながら目を見開いた。
自決が許されている宗派だったら、即座に舌を噛み切っていただろう。

<ああっ!! ああっ!! もっ、もう……何もかもがおしまいだ!!>

女騎士の膣穴が、絶望と性の刺激できゅうっと締まった。
オスとメスの粘膜は、みっちりと隙間なく接触していた。
裸の胸に手を当てるよりも明確に、互いの脈と体温が伝わってくる。

オスとメスの性交とは、なんという一体感で繋がるものか。
女騎士は ”犯される” という感覚に愕然とする。

いつか騎士としての功績をあげ、王都に華々しく返り咲き、
優しくて素敵な男騎士の下で、こうして可愛がって欲しかった。
それが、油断と敗北のはてに、自分のあそこが魔物のペニスとで一つになるとは。

(む……むごい…… こんなの、あまりにむごい……!)

女騎士はボロボロと泣いて、
ワームの口の中で、涙に溺れそうになっていた。
オスの粘膜にも女のショックが伝わって、ペニスを硬く興奮させた。

<ひっ……! い、いやああっ…………!!>

もはや武人ではなく、すっかりか弱い女の声で、
女騎士は、動き出したペニスに悲鳴をあげた。
ワームはこのメスに子を産ませようと、鼻息をあらげて腰を振りだした。





ずんっ、ずんっ、ずぶっ、ずぐっ!
<ふぐっ! うぐっ! 嫌っ! いやあああっ!!>

ピストン運動が始まって、硬い亀頭がなんども膣奥に突きささる。
熱い先走り汁を、膣ヒダの隅々にまで塗りこんでいく。
じゅるっ、じゅるっと、泡を押しつぶすようにペニスが膣をむさぼっていた。

ずちゅっ、ずっちゅっ、ずぶっ、ぬっちゅっ!
<はうっ! はうっ! ひあっ、あっっ!!>

女の柔らかい性肉が、硬いオスの肉にしごかれる。
膣穴の中が火傷になりそうだ。
へその裏がわに肉のトンネルが押し広がって、さらに深く掘り進まれた。

だんだんと、媚薬が本領を発揮していく。
破瓜の痛みが薄くなり、
じゅんっ……と疼くような性の刺激が、女騎士の膣を支配し始めていた。



<やめろっ、こんなっ!! あひっ、あんっ!
 いっ、嫌だっ! 私は断じて、こんなことは望んでいな……あひいっ1!>

ずちゅっ、ぬちゅっ! ずぶっ、ずちゅっ!
ワームは勝ち誇った顔で膣穴を貫きながら、女騎士を喘がせた。

ほかのワームたちも、女騎士の可愛い悲鳴に高ぶっていく。
大きな乳房が、ピストンによってブルン、ブルンと揺れるので、
触手たちは動きに誘われて巻きついていく。

むちゅっ、ぶるんっ! ゆさっ、にちゅっ、もみっ!
「あっ!! ああっ、そこはっっ!! だめえぇーーっ!!」

騎士の巨乳が根本から揉みあげられて、乳首を強くしごき潰された。
敏感になった二つの肉果は、
彼女の上半身をも、快楽の刺激で感電させた。

その快楽が子宮にながれ、突きぬけて、
膣穴の刺激までつながっていく。

「ひあっ! ひあっ!! あんっ、あっ!! ああぁーーーっっ!!」
ずちゅっ、ずぶっ、ぬちゅっ、ぐずっ!
ぶるっ、ぶるんっ! もみっ、ぬちゅっ!

いくつもの性感で同時に嬲られ、
女騎士の乳首とクリトリスが、みるみるうちに勃起する。

心臓の鼓動が早くなり、全身の肌が赤くなる。
乳房と股間が汗のしずくに濡れ光る。
立ちのぼる女騎士の体臭は、もう戦いの垢ではなくて、
だらしなく盛ったメスの発情臭になっていた。

『ぎぃーっ!』『ギチチッ!』

ワームたちは女騎士の甘酸っぱい臭いに興奮し、
押しくらまんじゅうのように、裸の女体に押しよせた。

女騎士はオスたちに密着されるが、
なおもその隙間から、メスのフェロモンが外のワームたちを誘ってしまう。

<ひあっ!! あんっ、あはあぁーっ!!>

生まれて初めての悦楽で、女騎士は何が何だか分からない。
だれも、かれもが、揉みあいながら興奮していた。
膣を犯すワームの腰は、どんどん加速しながら、種付けの瞬間に近づいていく。





どびゅっ、びゅるっ! びゅっーーっ!!
<うっっ!!? うぐっ、うっ、うう゛ぅぅぅーーっっ!!?>

膣の奥に、熱い精液が噴き出した。
女の股は大慌てで逃げようとするが、それを触手たちがガシッと押さえた。

動けなくなった女騎士は、妊娠の恐怖に下腹を震わせながら、
じっくりと子種を注がれていく。

女騎士の子宮口から、性欲の塊のような白濁液が飛び込んでくる。
いちど中に入った精液は、
外に漏れていかずに、タプンと子宮に溜まってしまう。

びゅるっ! ぴゅっ……! ぴゅるる…………っ!
<うっ、うぐうっ!! うぐうううぅぅーーっ!!!>

女騎士は痛恨の表情で、あふれんばかりに涙を浮かべた。
瞳が潤んでぐにゃりと歪む。
自分を孕ませる種をはっきり感じて、心が張り裂けそうに悲鳴をあげた。

ぴゅっ、びゅるる……
<ふっ……! ふうぅっ…………!!>
女騎士が目を見開いて、歯を食いしばって鼻息をふく。
乳房がぷるぷると波うって、尻は筋肉を浮かばせながら窄まった。

そうするうちにペニスの脈が小さくなって、子種の噴出は終わった。
ワームの射精量は、魔物にしては普通といったところだろうか。
しかし子袋の中に入った分だけでも、メスを孕ませるには十分だった。

ぎゅううっ……!
女騎士は思わず膣穴を、腹筋が浮くほどに締めつけていた。
メスのいちばん奥にある肉の器で、
オスの精子たちが泳ぎ回るのが分かってしまう。

(いっ……いや……!! わ、私っ……種付けされて…………!!)

彼女は腹筋を浮かせたまま、中出しされたことに硬直していた。
しかしやがて絶望とともに力をうしない、
こわばっていたおへその周りも、へなへなと柔らかい女肉に戻った。





<うっ…… ううっ……ぐすっ……>

女騎士のくぐもった泣き声が聞こえる。
彼女はワームの口の中で、鼻水をすすり上げているようだ。

ペニスはいまだに膣で脈うち、放出の余韻に浸っていた。
接触したオスの粘膜と、子宮で煮えたぎる精液に、
女騎士はジンジンと女性器を焼かれている。

<うっ……ふっ…… い、一体どうすれば……>

ふだんは凛とした女武人である。
しかし性の内がわを貫かれては、まったくうぶな少女と同様だった。
ひき裂かれた白いパンティには、儚げに、可愛らしいリボンが揺れていた。

ぬちゅっ……ぐりっ……
<ふぐうっ……!?>

悲しみに泣きくれる女騎士の膣穴を、
オスのペニスがいやらしくねじり上げた。
まだまだペニスは、性欲の固さで勃起している。

敏感になった膣肉も、たちまち性に燃えあがる。
メスの肉が、オスの棒を求めてギュウッと締まる。

<い……やぁ……!>

女騎士は陰部が熱く疼いていたが、
そんなメスの悦びよりも、
オスに汚された悲哀のほうがはるかに大きい。

ワームが二発目のピストンを始めると、
女騎士は鼻水を振りまわしながら、
「これ以上汚さないで」 と必死にお願いをする。

ドカッ!
『ギイッ……!?』

すると別のワームが体当たりして、犯すワームを吹っ飛ばした。
一瞬、女騎士は希望の光を見つめた。
しかし空になった膣穴に、すぐさま新しいペニスが突っ込んできた。

ワームは女騎士を助けたのではなく、膣穴の取り合いをしているだけだ。

ずにゅううっ……!
<あふうぅっ!! やっ、離せっ! もう嫌だああぁーーっ!!>

捕まって動けない女騎士は、少女のようにだだをこねる。
ぶるん、ぶるん、と揺れる巨乳は大人のサイズだ。
そんな女の肉を何匹ものワームたちが取り囲み、獣の欲望をたぎらせている。

女騎士がどれほど嫌がろうとも、
オスたちは順番待ちで彼女を犯し、
性欲が尽きるまで何周でも輪姦(まわ)すつもりらしい。





ずちゅっ、むちゅっ、ずぶっ、にちゅっ……!
<はうっ、あっ! あはっ、うっ! 嫌っ、いやなのに、うっっ!!>

女の股が次のペニスで貫かれ、熱い汗をたらしながら悶え動いた。
膣穴がかき回されて、柔らかいひだをうねらせる。
ズブッと奥まで突かれるたびに、子宮が疼きながら脈うった。

交尾も二回目となると、薬で発情させられたメス穴は、
愛液をぐっしょり吐き出しながら火照りはじめた。
ペニスに擦られた壁がきゅんきゅん締まり、
快楽の痺れが尻から背骨に駆け抜ける。

びくっ……! びくっ、ぶるぶるっ……!
女騎士が快楽をこらえようと股を力んで、
柔らかい女の太ももに、ときどき固い筋を浮かべた。

それで踏んばろうとするものの、膣の摩擦も力んだ分だけ強くなる。
けっきょく女騎士はクリトリスを勃起させ、
膣肉の花をヒクヒクと震わせながら感じてしまう。

<はうっ、あんっ、あっ! も、もうやめろ、許して、ひんっ!>
にちょっ、ぬちょっ

ペニスが膣内で蠢くたびに、
女の穴に汚らわしい快楽を教え込まれる。
心の弱った女騎士は、そんな侵略に抵抗できなくなっていく。

ぬっぷ、ぬちゅっ、ずっぷ、ぐちゅ……
<あふっ……! あっ、あんっ、あんっ、あひっ……!!>

ぶるん、ぶるんと乳房を揺らし、切なそうに腰をよじって、
女騎士は不本意ながら、メスの悦びに悶えはじめた。
ワームの媚薬は、もはや全身に染みわたっていた。

(セ、セックスが……こんなに気持ち良いなんて……!
 おっ、落とされるっ! いやだあっ……!!)

このままでは戻れなくなってしまう。
女騎士は下半身を火照って蕩けさせながら、
その瞳には、魔女審判にかけられたような恐怖の色を浮かべていた。

ずんっ、ずんっ、ずんずんずんずんっ!
<あひっ、あんあんっ!! やめっ、らめっ、嫌ああぁっ!!>

ワームのピストンが加速する。
また種付けされる。恐ろしい。
これ以上ヤられたら、もう快楽に逆らえない。

(そっ、それに! 妊娠してしまうじゃないかあああっ!)

女騎士は涙と鼻水を飛びちらせ、
尻をくねらせながら逃げようとする。
しかし、太ももや股間がムチムチいやらしく動くだけのことだった。

ワームはそんな女の尻を押しつぶし、
うねる膣の中に、ひときわ深くペニスを挿しこむ。
女は射精から逃れられずに、「いやっっ!!」 と叫び、つい膣をギュッと締めるのだった。





びゅるっ、びゅーっ!! びゅくっ!!
<あっっ!! だっ、だめっ、あっ! あっ、ああああああっ!!!>

女騎士は、舌を突き出して震えた。
熱い快感のしぶきが、薬で敏感になった子宮のなかに注がれていく。
子宮の壁が、嬉しそうにビリビリ痺れる。
女騎士はよだれを垂らし、巨乳を振りまわしながら、強すぎる快楽にのたうち回る。

<ひぐっっ!! うっ!? う”ぅぅぅーーーっっ!!?>

やがて女騎士は手足を突っぱり、全身をぐぐっと仰け反らせ、
人生で初めてのオーガズムを迎えた。

ぶるんっ、ビクッ、ビクッ! ぷしゃああぁ……

反った胸で乳肉を跳ねうごかして、力んだ股間をブルブルと震わせながら、
小便のように潮を噴く。
オーガズムが何かも知らない女騎士は、身体の反応に驚いて、本当に死ぬかと思ってしまった。

びゅくっ、びゅるるっ! びゅっ!
<かはっ……! あっ、がっ……! な、なに……これっっ……!!>

精液を注ぎ込まれるたびに、
勃起した乳首が、反りかえったクリトリスが、弾けそうに震えていた。
性の快楽を毛嫌いしていた女騎士が、
どれほど気持ちよくなっているのか、肉の粒たちは正直に示してしまう。

(も……もう…… わた、わたしっ…… らめぇ…………)
女騎士はとうとう精神的に陥落し、
嫌も応もなく、ぐったりと力が抜けてしまった。

  潔く認めよう。
  アソコが……お、女の穴が。 とても気持ちよくて、とても幸せな気分であると。
  もう気持ちよくても何でもいいから、とにかく早く終わらせてくれ。
  私が――完全に発狂する前に。
  アレは……ぺ、ペニスは。 凄い。 ペニスの気持ちよさは最高だ。 女の穴では勝てないことがよく分かりました。
  よく分かりましたから……も……もう、許してくれ…………

女騎士は涙と鼻水で顔をぐしょぐしょにしながら、
神や国王ではなく、ワームのペニスを主人と認めて、お願いをしていた。
それでも女騎士への許しは遠かった。
アクメに震える彼女の性器に、続けて三本目のペニスが突っ込んでくる。

ずにゅうううっ! ずっちゅ、ずっちゅっ! ずんずんずんずんっ!
<あっはああっっ!! もっ、やめぇっ…! あんっ、あひっ、あひいっ!!>

ガクガクと腰を揺らしながら、穴の奥まで激しく突かれる。
媚薬漬けの膣肉は、いよいよ狂おしい快楽に燃えあがる。

じょばっ! じょろろろっっ……!!
女騎士はこんどこそ、潮吹きではなく、力の抜けた尿道口から金色のおしっこをぶちまけた。

甘ったるい女の臭いと、苦みのあるアンモニア臭が混じり合い、
尿の湯気は白くもうもう広がっていく。

もう、ゆるしてぇーーーっ!!
いつの間にか、女騎士は十体以上のワームに順番待ちで囲まれていた。
魔物たちの大きなスクラムのまん中で、
女騎士は、いつまでも肉穴をむさぼられ続けた。



--



砦の司令官であり、最強の兵でもあった女騎士が陥落し、
ウルムス砦における、人間側の組織的な抵抗は終わった。

女騎士は若いワームに取り囲まれて、
次から次へとペニスと触手で貫かれている。
彼女の身体は、ワームたちに隠れて見えないほどの大人気だ。

そのワームの隙間から、甘く発情しきったメスの臭いが漏れ出している。
貞淑にして潔癖だったその女騎士は、
もうすっかり、盛った一匹のメスに堕とされていた。

ワームに占領された区画では、司令官と同様の輪姦があちこちで行われていた。
女兵士たちは何匹ものワームに組み敷かれ、
その腹にワームを宿すため、えんえんとペニスを突き立てられる。

ずっちゅ、ぬちゅっ、ずっちゅ……
「うぐっ! ぐうっ! いやあっ、いやあああっ!!」

ずぶっ、ぬちゅっ、ぱんぱんぱんぱんっ!
「あひっ! あんっ、あひっ……! しゅ、しゅごいのぉ……!」

食欲に飢え、性欲に飢えきっていたワームの群れは、
男肉を喰らい、女肉を貫きながら、
むせ返るような酒池肉林をむさぼっていた。

日が暮れて夜になり、夜が明けて日が昇っても、
地獄の宴は、終わるような気配が全くなかった。



bel 197.7.2

この日、ウルムス砦は、ワームによって全区画が占領された。
男性兵士は全員殺され、
女性兵士で生き残った者たちは、外の魔物たちが高笑いしながら見守るなかで、
一人残らずワームのペニスの餌食になった。

ワームの飢えが男女の肉で満たされるまでに、丸三日※を費やしていた。
 ※アルメキアの暦では、6月は31日まである。
四日目の朝が訪れたころ、
吹き荒れていた陵辱の嵐にも、ようやく凪が近づいていた。

まあ、勢いが弱まったとはいえ、
ほとんどの女兵士は、いまだにペニスを突っ込まれているのだが。

とくに指揮官の女騎士は、ワームたちに人気のメスで、
処女喪失の日からずっと途切れなく輪姦されていた。





ずちゅっ、ずぷっ……ぬちゅっ、ぬぷっ……
<んっ……んうっ……! んふぅん……!>

精液だらけの膣穴を、ワームのペニスが突きあげる。
大きなストロークでヒダをこすられて、
すっかりこなれた膣壁がきゅんきゅん締まる。

ダラリとぶら下がった左腕には、
もう抵抗するような気配がまったく無かった。

ゆさっ、ぶるんっ…… ゆさっ、ぶるん……

汗だらけになった巨乳が、振り子のように揺れている。
左右の乳肌がムニュッと柔らかく押しあって、
美味しそうな肉をつぶし合っている。

ワームたちの触手には、
もうがっつくような焦りはなかった。
余裕を持った雰囲気で、押さえつけた女騎士を傍観している。

女騎士の方は余裕がなさそうだ。
真っ赤に茹であがった首筋からも、
彼女がどんな顔でよがっているのか想像がつく。

んふぅ、んふぅと甘い鳴き声をうわずらせ、
壊れかけた女の心には、
もうペニスと種付けのことだけしか分からない。



びゅるっ、びゅっ、びゅくくっ……
<あはぁ……ん…………>

ワームのペニスが痙攣し、膣穴のなかに白い子種を吐き出した。
女騎士はふっくらとした大陰唇を震わせながら、
下の口から精液を飲む。

一回あたりの射精量は普通なのだが、
女騎士の子宮は、限度を超えた回数の種付けを注ぎ込まれて、
腹筋の下から浮きあがるほどに膨らんでいた。

これだけ中に出されても、
女騎士はもう 「いや」 とも 「やめて」 とも言わない。

自分という女騎士の価値を見うしない、
「綺麗」 とか 「汚い」 という概念が無くなって、
オスたちが注ぐ快楽の海に、裸で浮かんでいるような心境だった。

しかしそれも、妊娠という恐怖が実体化をはじめると、
ただ気持ち良いだけの話では済まなくなった。

長らくペニスのことだけを考えさせられていた彼女の脳は、
ゆっくりと人間の意識を思い出す。





どくん、どくん。
彼女の子宮は、ずっと脈うっている。

女騎士の子宮には、多数の受精卵が着床していた。
魔の細胞が、子宮の壁に根をおろす。
胎のなかを深くえぐられて、
その熱い侵略感で、女騎士は脱力したまま苦しげにうめいた。

(魔物…… やや子が…… わたし……孕んで……)

幾つもの生命が、子宮に脈うっているのを感じた。
女騎士はぷる、ぷるるん、と乳肉を揺らしながら、
精液で膨らんだ子宮を小刻みに震わせていた。

(神よ……)

正騎士とは、神に仕える祭士の資格も持っているのが普通である。
この女騎士もまた、光神エリオスを主とする祭士であった。
つまり、神聖魔法の使い手でもある。

ゆえに彼女は、マナの流れに敏感だ。
自分の子宮から、マナがどんどん吸われるのが分かる。
腹の中で受精卵が育っていくのが、手に取るように分かってしまう。

自分の妊娠をつぶさに感じながら、女騎士は、もはや諦めた目つきでぐったりしていた。
子宮のあちこちに、自分と魔物の卵がぶら下がっているのを、
うつろな目で、直接眺めているような顔だった。

(それにしても……なんという数を、いちどに孕ませるのだ……)

妊娠しているのは分かるが、子供の数が多すぎる。
いったい、産むときには悲惨なことになるのではなかろうか。
女騎士はブルッと恐怖を感じると、
もうそれ以上は考えないようにした。

ずっちゅっ、ずぶっ、ずにゅっ! どびゅっ、びゅるるっ!
<あひっ…… あっ、あんっ……!>

女騎士は素直に快楽を受け入れながら、尻肉をプルプルと震わせた。
種は多すぎるほど付いているのに、
ワームたちは飽きもせずに彼女を犯し、子宮に精液を詰めようとする。

そういうわけで女騎士の子宮は、精液が詰まってパンパンである。
これが月日を重ねるうちに、
精液が胎児の肉と入れ替わり、腹はさらに大きく膨らんでいく。

砦の各所でうな垂れている部下の女兵士たちも同様だ。

みな一様に、股間を精液だらけにされて放心している。
やがて日に日にボッテリと膨らんでいく下腹を見ては、
呪われし自分の未来に涙をこぼした。



--



ウルムス砦の陥落から、一ヶ月とすこしが過ぎさっていく。

王国軍は砦をあきらめて、放棄した。
もともと戦局に影響のない、田舎の小さな砦であった。
なのに外の魔物を突破し、砦のなかまで制圧しようと思えば、
相当な損耗が予想されてしまうのだ。

砦を守っていた約百五十名は、すでに戦死者扱いだ。
実際には砦が陥落して一ヶ月後も、
まだ三十数名の女兵士が苗床として生存していたが、砦からの情報は王国軍に届いていない。

アルジャン領の戦闘は終熄し、魔界への穴は塞がれた。
王国軍は最低限の目標を達成したのち、王都を目指して撤収を始めた。

辺境の砦跡で置き去りにされた女兵士たちは、
人間ではなく、あくまで ”苗床として” 生き続けた。

口を、膣を、肛門を、触手でワームと接続された。
毎日、口からあやしい体液を飲まされて、陰部からは精液を、尻からは栄養液を注がれた。
もはや女兵士たちは、ワームの一器官にすぎないのだ。

ずっちゅ、ぶるんっ! ぬちゅっ、むっちゅっ、ぎゅむうぅ……!
女たちは無理やりな官能に燃やされて
涙と鼻水を垂らし、終わりのない白昼夢のなかで犯されている。

「あっ……ひあっ…… あひゃへぇ……」

もはや、正気を保っている女兵士はほとんど居ない。
膣穴と肛門は、全員が千回ずつも犯されていた。
しかし女たちの穴は、ワームの体液に狂わされ、キュンキュンと熱くペニスを締めつけた。

一ヶ月も輪姦されても、性の感度が鈍らないのだ。
女兵士たちは、ひとり、またひとりと破壊されていく。
ある者は命を落とし、ある者は、ペニス狂いのメス肉へと変えられていく。



bel 197.8.10

第三世代となるワームの幼生たちも、
そろそろ出産の時期を迎えていた。

最初のワームに与えられた魔性の生殖薬は、世代交代によって薄まって、
出産までに、かなりの時間がかかるようになっていた。
それでも一ヶ月で出産というのは、本来のワームよりはずっと早かった。

砦のあちこちで、女兵士たちがカエルのように、
白い股を開いて転がっている。
そのほとんどが、孕んだ腹部をはち切れそうなほどに膨らませていた。

かつて砦を指揮していた女騎士も例外ではない。

女騎士の腹のなかには、数十匹もの幼虫が育ってしまった。
彼女はパンパンに膨らんだボテ腹と、母乳を噴き出す重たい乳房をぶら下げて、
浅いお産の呼吸を、苦しそうにくり返していた。





<ふっ! はひっ! はひっ! あっ、あ”ああぁぁーーっ!!>

ぶるんっ、ぶるんっ!
女騎士が仰けぞるたびに、熟れきった巨乳が重たく揺れる。
ぴゅっ、ぴゅるるっ
母乳が大量に噴きこぼれ、
甘ったるい乳の臭いは、女が母に変わる汐(しお)を感じさせるものだった。

ぶるっ、ゆさっ ゆさっ
彼女が身をよじるたび、乳房と腹がぶつかり合った。
かつて引き締まっていたウエストは、惨めなボテ腹に膨らみきった。
女騎士の誇りを徹底的に打ちのめす、オスに屈服したメスの肉体である。

大きなお腹は、激しい痛みで痙攣していた。
発情臭のこもった汗が、ボテ腹のカーブを 「つつ……」 と伝う。
汗は股間にながれおち、より強く淫臭をはなつ、女の裂け目に溶けこんでいく。

ビチッ、ビチビチッ!

そして女陰部には、ワームの子供がペニスのようにはみ出していた。
膣のなかで盛大に身をくねらせて、真っ赤な顔の母親騎士を悶絶させる。

<ひあっ! あひっ! だっ、だめっ、だめえええっ!!>

胎児は筋肉質であり、強い力と激しい早さで振動していた。
膣肉が性感にかき混ぜられて、
お産の最中だというのに、女騎士はクリトリスの下から潮を噴いていた。

ワームの幼生は人間の胎児より二回りほど小さいが、膣のどこかに引っかかっているようだった。
『せっかく生まれて、いきなり死んでたまるものか』
そう言わんばかりに、ワームの子供は必死でもがく。

その振動は、機械じかけの玩具のようだ。
女騎士は、かつてない性悦で膣の穴をほじくり返されて、
ワームの口のなかで白目を剥きかけていた。

ビチビチビチッ! ビチビチビチビチッ!
<あ”! あ”ぎっっ、だっ、らめっ! い……っっぐうううぅぅぅっっ!!!>

女騎士は、たまらず絶頂をはたした。
お産の最中だというのに、膣穴が猛烈な力で締めつける。
胎児は押しつぶされそうになり、いよいよ死力をふりしぼって抵抗をする。

ビチビチビチビチビチビチビチビチッッ!!
<だめっ、だめだめだめぇ! これだめっ! し、死んじゃ……うっっ、ぎいいいぃぃぃっっ!!!>

女騎士は巨乳とボテ腹をブルンブルンと振りまわし、
絶頂のうえに絶頂をかさねた。

背骨が折れそうなほどのけぞって、女の胸と腹部が大きくしなる。

母親に育った巨乳が、重たくたわみながら上を向く。
乳肉がぶるっと波うつと、乳首は破れたように母乳を噴いた。
ワームが詰まったボテ腹は、
ビクン、ビクンと、今にも内がわから食いやぶられそうに脈動していた。



<あ”あ”あ”あぁぁ〜〜〜!!! ああ”あ”あぁぁぁ〜〜〜!!!>

かつては王府勤務を目指して精勤していた、立派な女武人であった。
いまでは魔物に孕まされ、乳房と腹をパンパンに膨らませ、
股間の穴をほじられながら、三つのボテ肉を振りまわすだけの生き物だった。

知性のない魔物に負けた武人は無惨だ。
誇りは通じず、交渉する余地もなく、
男は死んだ肉塊にされ、女は生きた肉塊となる。

ボテ腹や乳房だけでなく、若いワームたちも、かなり大きく身体が育った。
もう人間の丸呑みができる年頃だ。

やがてボテ肉にされてしまった女騎士も、
ゆっくりとワームの口から呑み込まれていく。

女騎士は裸の尻だけ突き出して、
ビクッ、ビクッ、とみっともななく痙攣しながら、
お腹のなかに残ったワームを、一匹ずつゆっくりと産み落とした。



夜になって女騎士の初産が終わると、
彼女は下半身まで呑み込まれた。

プレグナント・ワームは、女を詰め込んだボテ腹の姿となって、
ウルムス砦の隅っこで落ちついた。

女騎士はお産を終えても、休むひまも無かった。
ワームの中で、口に、尻に、膣穴に、深々と触手ペニスを突っ込まれる。
産んだら、すぐに次の種付けなのだ。

どびゅっ、どびゅると、容赦のない中出しをくり返される。
女騎士はボロボロと泣きながら、
なすすべもなく、またもやワームを妊娠させられた。

女騎士はこの日から、まっ暗なワームの中で無限の妊娠をくりかえし、
歳もまったく取らなくなって、
ワームを産みつづける肉の袋にされてしまった。



--



129年後。



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bel 326. 12. 2

先日、ゴルジュ迷宮に囚われたフィオル=キサラ卿は、
多くの人に死んだと思われていた。
キサラ卿は美人の女騎士であり、性格もやや極端ながら可愛らしいと、
熱心なファンが多く、その死は広く悲しまれていた。

いっぽうで、かつてウルムス砦の司令官を務めていた女騎士は……
彼女はいまだに、古い砦の遺跡のなかで生きていた。
当年とって百五十七歳である。

ボテ腹ワームは、年老いてあまり歩かなくなっていた。
女騎士はその体内で、囚われし日の、若くて美しい裸体のままに、
昨日も今日も、きっと明日も犯される。

女騎士とキサラ卿は、同じアルメキアの正騎士なのに、
もう女騎士がどんな顔立ちで、どんな性格の女性だったか、王都の人間はだれも覚えていない。
騎士団の古い文献を参照すれば、
約百三十年前の戦没者として、ひっそりと名前だけが記されていた。

ずちゅっ……ぬぷっ……ずぶっ……どぴゅっ、ぴゅるっ……
<あっ…… ひ……ぁ……>

今日もウルムス砦の遺跡では、彼女の膣にワームの子種が注ぎ込まれる。

膣の奥にひろがる精の熱さは、百年たっても子宮をジンと悦ばせていた。
壊れてしまった心のどこかで、
それでも――いまでも彼女は、王都に助けを求めているのかも知れない。


■ワームに襲われた砦 終わり■