ブロック崩し企画そのA  >>スキップ   / >>スキップ(全窓)

「ちょ……こ、こら!?
 こらこらこらこら、って……え!? ええええっ!?
 な、何してんだ、こいつら!?」

スライムたちは 素肌と鎧の隙間にもぐりこみ、
その身体で装甲を押しのけながら、私の装備を脱がせていく。
以前からデザインに疑問を持っていた女性用の防具は、
物分りのいいゆで卵の殻のように、
つるんと取れて、柔らかい中身をさらけ出した。

「ひぁ……! な、こいつら……毒を持ってるのか!?」

念入りに身体をへばりつかせて、
バブルスライムたちは、私の皮膚に体液を浸透させていく。
酒を零したような揮発とともに、甘い刺激感が肌に突き刺さる。
いいかげん精神は立ち直っているはずなのに、
筋肉に力が戻らないのは毒液のせいなのだろうか。
 

「ま、待て! そこは……ひぁっ!!」

あんな所やら、こんな所やらが、いいように制圧されていく。
視点の定まらない、スライム特有のあの瞳。
一体何を考えているのだろうか、不安なこと、この上のない話だった。

やがて肌からしみこんだ毒液が、具体的に効能をあらわしはじめる。
彼らには明確な目的があったのだが、それはあまりに突飛な内容で、
この時点の私には、予想する術すらなかった。

腹の奥、子宮の内側が痙攣を始めていた。
(しかし その時は、ただお腹が熱いとしか分からなかった)

「ひっ、あーーーーーーーっ!!!?」

私の 熱い肉洞の中に、最初の一匹が入ってきた瞬間から、
自分ではもう、何を言ったか良く覚えていない。
ただ頭を振り回して身体を反らしながら、
悲鳴にしては嬉しそうな、ヘンな声をあたりに響かせていた……らしい。

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