ブロック崩し企画そのB  >>スキップ   / >>スキップ(全窓)

んぐっ!? んぐごががっ!?」
(な、何だっ!? 口の中がっ!)

すーっと遠くなりかけた意識は、
あっさりと現実に引き戻されてしまった。

巨大な大王イカ二匹がかりで、がっちりと捕まってしまっている。

イカ夫婦はそのまま私を吊るし上げ、
喉の奥まで触手を突っ込んできたのだ。

そりゃ目も覚める。

「fだぁjdlふぁkjっ! kふぁsどうふぁ;kdっ!?」
(娘はここかっ! この中かっ!?)

「あfだうぁ;…… yfdさkぁあいふぁdさskっぁ……」
(ああ……野蛮なイカ喰い民族に捕まるなんて……)

「まがもが、もんががーーっ!!」
(あたしは一口も食べてないっっ!!)

なぜかイカの言ってる事が分かるような気がするのに、
口の中では触手が大暴れしていて、発言する暇が無い。

「んぐうううううっ!?」

鎖骨あたりまで触手を突っ込まれて、
胃が痙攣し、目からは涙が止まらない。

しかし20本の触手に隙間などなく、
到底、脱出できるような見込みもなかった。

「村長……どうすんだ?
 ちょっとこりゃ、無理なんじゃねぇのか」

まだ居たんですか、あんたら。
期待はしてないんだけど、
見てないで助けてくれるとうれしいなぁ。

「むぅ……大王イカ料理は無謀じゃったかのぉ。
 だがこいつぁ、思わぬいい所……」

何がいい所なんだ、と思ったとたん、
宙に持ち上げられた私の身体は、
あれよあれよと触手たちにひん剥かれ始めた!

「んんんんぅっーーーーーっ!!?」
(なななっ……!? やめてよっ!
 男がいるのにいいいいっっ!!!)

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